今年の初夏、2歳児つぼみ組にカマキリの赤ちゃんが6匹やって来ました。
絵本「かがくのとも」で卵から生まれた100匹以上のカマキリの赤ちゃんがどうなるかをテーマに描かれた絵本を見たことがあり、保育者自身印象に残っています。
自然の中で成虫になれるカマキリはほんのわずか。つぼみ組で子どもたちと一緒にお世話されたカマキリたちは今、成虫になっているのです。


部屋の壁などにカマキリの写真などを貼ったり、図鑑を広げて夏の虫についての飼育方法を研究しました。子どもたちも最初のうちは優しく触れていました。赤ちゃんカマキリは小さくてフニャフニャで、お互い力加減の探り合い。まだ、嚙みついたり,カマを振りかざしたりもしない赤ちゃん、脱皮に失敗したり、時には子どもたちとのふれあいのし過ぎの悲しい事故もありましたが2匹のカマキリが大きくなりました。

そんなカマキリに夢中な子どもたちのためにとカブトムシのオス、メスも連れてきてくれ、つぼみ組は賑やかになりました。子どもたちはカブトムシの爪が痛いのではじめは軍手を付けて触れあっていましたが、今は素手で触れる事も出来ます。友だちにカブトムシの持ち方を教えてあげる姿もありましたよ。「ここを持ったらいいんだよ」「うーん。でも怖い」なんて会話も聞かれました。昆虫ゼリーをあげてみたり、保育者が土の入れ替えをするのを手伝っているので子どもたちは「自分たちもできる!」と自信たっぷりの様子です😊


夏の終わり、虫たちの命の終わりも近づいています。でも、カブトムシが沢山、卵を産んで幼虫が育っている事に気付いた子どもたちは「幼虫生まれてる~」と目を輝かせていました。命のバトンは受け継がれています。来年もゆりかのどこかのクラスが昆虫館になることでしょう。