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園日記

Diary

春の訪れ

ダンゴムシもいなくなり、子どもたちから“ダンゴムシ”という言葉は聞かれなくなっていた冬。季節は少しずつ移ろい園庭の梅が花開いた頃、陽射しの暖かさに着ていた上着を脱いだ子どもの一人が「先生、ダンゴムシ!」とプランターを動かすよう手を引くのでした。その子は前に「寒いからダンゴムシもお家にいるんだね」という保育者の言葉を覚えていたようです。

暦は啓蟄。虫たちも動き出したようです。 去年の春、小さなダンゴムシに興味津々な子どもたちに「そっとね」「お口入れないよ」などの声を掛けていたのを思い出しながら様子を見ていると、そのまなざしには優しさが溢れ、久しぶりの再会を大いに喜んでいました。

そっと手のひらに乗せ、観察する子、まだ触れないけどゆっくり動く姿をじっとみつめる子。そこには動く物体ではなく『命あるもの』に触れる思いが見受けられました。

そんな中、一人の子が「ママは?」と保育者に尋ねました。よくよく話を聞くと、その子の知るダンゴムシはもう少し大きく、まだ小さなそのダンゴムシは赤ちゃんと思ったようです。その日の一番大きなダンゴムシをママとすることで一安心。

小さな命に優しくできた誇らしさがそこには見られ、ダンゴムシとの出会いからたくさんの子どもたちの育ちを感じた時となりました。


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