5歳児きのみ組の子どもたちと『せかいのはじまり』の聖書絵本を読みました。はじめに何もなく真っ暗なページから始まりますが、子どもたちは絵をじぃ～っと見つめ、物語の世界に入り込み、静かに真剣な表情で絵本を見入っていました。
“さいごに人間をつくることにしよう”と神さまが人間を創られたという場面で、静かに聞いていたAちゃんがキョロキョロと周りを見始めて何か話したそうな様子です。きっと何か気づいたことがあって、誰かに伝えたいんだろうな…と感じながらも、物語を読み進めていきました。

絵本を読み終わり、「何かお話ししたい子いるかな？」と尋ねるとAちゃんが「あのさ～」と口を開きます。「わたしたち人間は昔はサルだったって聞いたんだけど、神さまがつくったの？」私は「そうだね。先生もサルだったっていう話、聞いたことある。聖書のお話では神さまが人間を創られたって聞くね。神さまはご自分の姿そっくりに人間を創られたんだって。不思議だね。」と答えました。他の子どもたちも「神さまがつくったの？」「サルかな？」と不思議な表情です。進化論と創造論という大きな大きな疑問に出会ってしまった子どもたちに「今度牧師先生にも会ったときに聞いてみようか」と伝えました。

その後、みんなで大好きな讃美歌『あの空はどうして青い』を歌いました。
♪あの空はどうして青いのでしょう…それは　かみさまの　みことばの　わざです　世界のすべては　神さまによって　つくられた～♪
そして、神さまの創られたこの世界に感謝して過ごしていけますようにとお祈りしました。

子ども達は大人やお友だちの話をよく聞いたり見たりしていて、自分たちの周りのできごと、世界のできごとに興味津々です。様々なことに気づいてよく考え、言葉にして伝えてくれることを嬉しく思います。大人が知っている答えを教えておしまい、ではなく、子どもたちの不思議だと感じる心、知りたいと思う心、そのつぶやきのそばにいて、心を寄せ、一緒に考えていきたいと思います。みんなで考えると、自分とは違う意見もでてくるでしょう。正解は一つではない、そんな「？」にいっぱい出会って、みんなで考え、自分なりの答えを見つけていく、そんな時間を大切にしていきたいと願います。